ノネナールとは?
ノネナールとは不飽和アルデヒドの一種であり、揮発性のある物質です。
この不飽和アルデヒドの仲間に、アセトアルデヒドという物質があります。
これはアルコールを多く摂取した後、肝臓で分解された時に発生するものとして知られています。
その時の呼気から発せられる不快な臭いを体験した方も多いことでしょう。ノネナールも、脂臭さと酸っぱさが混じり合ったような独特の臭気を放ちます。
このノネナールは、ある化粧品会社の研究によって発見され、加齢臭の原因として発表されました。
ちなみに、加齢臭という言葉も、この研究によってノネナールと命名されたものです。
人間には、たくさんの皮脂腺が存在します。特に皮脂腺が多いのは、頭部や額、鼻、ワキの下や胸部などです。
その他にも、自分では気付きにくい場所にもあります。たとえば、背中や首筋、耳の裏側などです。
この皮脂腺からは、脂肪酸という物質が分泌されています。
そして、四十代以降になると、脂肪酸の中に9‐ヘキサデセン酸が多く含まれるようになります。
9‐ヘキサデセン酸が空気に触れて酸化したり、雑菌によって分解されたりすると、ノネナールが生成されるのです。
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